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研究プロジェクト概要

これら四つのユニットは相互に機能連関しあう対人援助の連続的なフェーズをなす ものであると同時に、「社会環境の障害性の測定・消去と選択肢の提案」という視点を共有した方法論的連続体でもある。個別チームの課題が絶えずプロジェクト全体の共通課題へと再帰するような仕組みとする。

エイブルサポート系(able support)

エイブルサポート系(able support)ユニットは、環境の障害性に関する科学的アセスメントとそれに対応した物理的・人的環境設定の提案、また被援助者および援助者の「出来ること」を創出する教授・援助プログラムとその基礎データを得ることを内容とする。

オルタナティブ系(alternative choice making)

オルタナティブ系(alternative choice making)ユニットは、対人援助が生成する環境の共同性に力点を置き、そこでの人的・社会的資源、あるいは“異化”を前提とした個別の個人における選択肢の拡大を提案し、共生を実現するための対人援助の広がりを展望することを内容とする。

エンパワメント系(empowerment support)

エンパワメント系(empowerment support)ユニットは、当事者主体の人間-社会環境デザインについて、当事者およびそれを支援する様々なレベルにおける“ストレングス(力量:援助つき社会的能力)”を底上げする援助方法の検討や、組織形成とその運営に焦点をあてた研究内容とする。

アドボカシ系(advocacy)系

アドボカシ系(advocacy)系ユニットは、現代的課題に関して人材育成と社会実験をおこなうことや、対人援助学の先端的課題を見定め、それを記述するメタレベルでの方法自体の研究を内容とし、歴史的視点を含めた対人援助にまつわる新しい倫理性・権利性を社会に提案することを内容とする。