社会臨床学チーム



  ひきこもり、不登校、家庭内暴力、薬物依存、野宿者問題、不妊治療相談、遺伝子医療相談、多文化間心理臨床など対人援助課題は社会的に構築されているものばかりである。対人援助学としてみた場合には、こうした問題行動が生成する社会環境、相互作用の過程、家族的背景などを重視した分析が求められる。さらに、ヒューマンサービスそれ自体の社会的性格の分析(たとえば、自立論と社会統治との関係など)、対人援助学における当事者研究の位置と役割、社会臨床的な地域連携や地域援助といった新しい援助実践を対人援助学に取り込むための回路を拓く作業を担うものとして、臨床社会学・社会臨床学を構築する。