研究施設
人間科学研究所は、立命館大学衣笠キャンパスに敷設されたバリアフリーの施設「創思館」を主な拠点として、「助けることを科学する臨床人間科学」の構築にむけた研究に取り組んでいます。
人間科学研究所が中核的課題とする「対人援助」(Human Service)において、基礎と応用、実験と実践、そして心理・教育・社会・福祉といった既存学範(ディシプリン)の垣根を超え、様々な地域とそして実践者と連携しながら、物理的・社会的・情報的にどのような設定や支援が最も有効かを検討するため、組織的・系統的に研究活動を展開しております。
立命館大学衣笠キャンパスへのアクセス
創思館の場所(キャンパスマップ)
研究設備
「創思館」には、「大学」という研究資源を持つ有機的な場を、機能的な地域資源あるいは継続的なシミュレーションの場として構造的に活用し、相互に関係し合う人間生活のあり方について、実証的に検討・研究する設備を整えております。
見取り図
トレーニングルーム1〜4
障害者の日常生活活動をモニタできる住居型設備や、子どもの療育活動等に利用・モニタできる砂場やプールを備えた設備。
▲住居型設備のあるトレーニングルーム
▲子どもの療育活動等に利用・モニタできるトレーニングルーム(絨毯敷きのプレイルーム。砂場やプールを備えたスペース)
観察室
トレーニングルームに併設して、ネットワークカメラを使用した遠隔モニタリングシステムを備えた観察室があり、カメラを意識せずに、より実態に沿った実験状況・結果を把握することができる。
実験室1
日常的環境におけるバリアフリーを実証的に研究するための「傾斜環境制御装備」を備えた実験室。
実験室2
トレッドミル、モーションキャプチャー、記録用カメラ等を設置しています。
マジックミラーで隣接のトレーニングルーム4の観察も可能になっています。
実験室3
視知覚鑑定実験室を備えています。
調光用照明(器具)を設置しており、視知覚臨床のための実験ができる設備です。
▲天井に設置された調光用照明(器具) |
▲視知覚臨床実験用のブース |
社会臨床実習室1〜2
飲食店舗を想定した実習室、アパレル等可変的店舗を想定した実習室を備え、障害者雇用を実証的に検証し、共生社会実現へ向けて研究するスペース。
▲社会臨床実習室1 |
▲社会臨床実習室2 |
支援者支援オフィス
地域との連携や、研究テーマに関わるサービス提供の窓口として機能するオフィススペースです。
コモンズ
参加研究者が自由に利用できる、共用スペースです。
プロジェクターとポータブルスクリーンも設置され、ミーティングや小規模の研究会、グループワーク等に使用できます。
多文化臨床ラボ・多機能ブース
海外の学術機関とも接続可能なTV会議システムを備えた会議室です。トレーニングルームの映像を相手方に映し出すこともできます。
隣接する多機能ブースは、各トレーニングルーム・社会臨床実習室に設置したカメラからの映像を観察する観察ブースや、多文化臨床ラボで国際会議を行う際の同時通訳ブースなど、様々な用途に対応します。
▲12人程度が収容可能です |
▲観察のためのモニタ設備 |
キャリア支援アーカイブ室
研究活動において創出された研究データや研究記録、文献などを永続的に保存・蓄積するスペース。
プロジェクト室
各研究チーム専用の研究室。
カンファレンスルーム
創思館には約140名収容できるホールが全学共有施設として備えられており、研究成果の発表や情報交換の場とし、シンポジウムや講演会の開催時に利用しています。