公開シンポジウム「対人援助の新展開:理論・方法・制度の視点から」(兼2016年度人間科学研究所年次総会)を開催いたします。
人間科学研究所は、2016年度年次総会として公開シンポジウム「対人援助の新展開:理論・方法・制度の視点から」を12月3日(土)に開催いたします。当シンポジウムは、立命館グローバル・イノベーション研究機構(R-GIRO)の関連する2拠点(「学融的な人間科学の構築と科学的根拠に基づく対人援助の再編成」「修復的司法観による少子高齢化社会に寄り添う法・社会システムの再構築」)と共催で開催されます。
午前の第1部では、法制度と対人援助の観点から「犯罪からの社会復帰に必要なものは何か」を参加者の皆様と共に考えます。午後の第3部では、発達に関わる研究において日本では成功例の少ない「個々人を継続的に追跡する縦断研究」を扱い、エビデンスに基づいた対人援助のあり方について皆様と共に考えます。そして2つの企画の間には、第2部として、人間科学にかかわる様々な研究テーマによるポスターセッション(研究報告を間近で自由に観覧したり、研究者に直接質問いただける研究交流の時間)を設けます。
研究者・学生から一般市民の皆様まで、いずれかの企画のみのご参加でも大歓迎です。ご来場をお待ちしております。
概要
テーマ | 対人援助の新展開:理論・方法・制度の視点から |
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日時 | 2016年12月3日(土)10:00-16:00(9:30開場) |
会場 | 立命館大学 大阪いばらきキャンパス メイン会場:C273教室 ポスターセッション会場:C271教室(ラーニングスタジオ) |
共催 | ・立命館大学人間科学研究所 ・立命館グローバル・イノベーション研究機構「学融的な人間科学の構築と科学的根拠に基づく対人援助の再編成」 ・立命館グローバル・イノベーション研究機構「修復的司法観による少子高齢化社会に寄り添う法・社会システムの再構築」 |
協力 | ・立命館大学生存学研究センター ・立命館大学地域健康社会学プロジェクト |
参加申込 | 申込は不要です。当日会場にお越しください。 ただし、情報保障・託児をご希望の方は、当ページ下欄のフォームより、11/21(月)までにお申込ください。 |
プログラム
部 | 時間 | 内容 |
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開会挨拶 | 10:00〜10:10 | 松原洋子(立命館大学大学院先端総合学術研究科教授 / 人間科学研究所所長) |
第1部 | 10:10〜12:00 | シンポジウム1 犯罪からの社会復帰に必要なものを考える:法と対人援助の視点から ・毛利真弓(広島国際大学心理臨床センター特任助教) ・中村正(立命館大学産業社会学部教授) ・森久智江(立命館大学法学部准教授) ・相澤育郎(立命館グローバル・イノベーション研究機構 専門研究員) <企画コーディネーターより> 日本の刑事司法は1990年代後半からの厳罰化政策を経て新たな局面に差し掛かっています。名古屋刑務所事件をきっかけとして改正された被収容者処遇法は、処遇の原則に改善更生と社会復帰を掲げました。また同時期に受刑経験者等の手記によって社会福祉施設化する刑務所の現状が明らかにされました。こうした事実は司法や福祉に携わる人々に大きな衝撃を与えると同時に、その連携の必要性を認識させました。近年ではそうした人々を支援する様々な施策が行われると同時に、その課題も見え始めています。本シンポジウムでは、法制度と対人援助の観点からそうした施策を検討し、今後の犯罪からの社会復帰に必要なものは何かを考えたいと思います。 |
第2部 | 12:15〜13:45 | ポスターセッション ポスターセッション 演題・抄録一覧ダウンロード(PDF形式:280KB) *会場に軽食をご用意いたします。 |
第3部 | 14:00〜15:50 | シンポジウム2 縦断研究のこれまでとこれから:科学的根拠に基づく対人援助を目指して ・菅原ますみ(お茶の水女子大学基幹研究院人間科学系教授) ・安梅勅江(筑波大学医学医療系教授) ・矢藤優子(立命館大学総合心理学部教授) <企画コーディネーターより> |
閉会挨拶 | 15:50〜16:00 | 矢藤優子(立命館大学総合心理学部教授) |
アクセス
立命館大学大阪いばらきキャンパス(OIC)へのアクセスはこちらからご覧いただけます。(新しいタブまたはウインドウで開きます)
お申込・お問い合わせ先
お申し込みは不要です。当日会場にお越しください。
ただし、情報保障や託児を必要とされる方は、以下のフォームより11月21日(月)までにお申込ください。
お問合せ先:人間科学研究所事務局 ningen@st.ritsumei.ac.jp