公開シンポジウム『子ども虐待を乗り越える・・・子どもの育ちを支える「社会的養育」の構築―日本とフランスの多様な家族における育ちの比較研究をとおして―』(2019年度人間科学研究所年次総会)

 近年、社会的養育で暮らす子どもの育ちの場が、施設中心の制度から家庭的養育(里親、養子縁組、ファミリーホーム等)へとシフトしつつあります。そうした動向をうけ、本年度より人間科学研究所でも「ハッピーゆりかごプロジェクト」で成果をあげている日本財団の助成により、里親支援のリーダーを育成する「フォスタリングソーシャルワーク専門講座」の開設や社会的養育研究をすすめるプロジェクトに着手しました。そこで、今回のシンポジウムでは、日本での里親委託や養子縁組など非血縁家族における親子関係の現状を把握し、社会全体が子育てを支える方策について、日本とフランスの比較をもとに考え、子ども虐待を乗り越えるための社会形成の具体像を探りたいと思います。
 社会的養育に積極的な役割をはたしているプロジェクトの取り組みをもとにした日本の現状について、日本財団の高橋氏よりご報告いただきます。さらに、フランスで社会的養育のフィールドワークを行っている安發氏より、フランスの社会的養育を支える非血縁家族についてご講演いただきます。
 お二方の講演を受けて、第3部のパネルディスカッションでは、フランスの取り組みを参照軸にしながら、日本における子どもや実親を含む非血縁家族への支援について検討します。
 研究者、大学院生、学部生に至るまで、人間科学や対人援助における最新の研究潮流に関心をお持ちの方々の積極的なご参加をお待ちしております。

概要

テーマ 子ども虐待を乗り越える・・・
子どもの育ちを支える「社会的養育」の構築
―日本とフランスの多様な家族における育ちの比較研究をとおして―
日時 2020年2月4日(火)12:00-17:10
会場 立命館大学 朱雀キャンパス
1階 多目的室
主催 立命館大学人間科学研究所
助成 公益財団法人日本財団
参加申込 要事前申込 1/31(金)まで
E-mailまたはFAXにてお願いいたします。件名を「人間科学研究所年次総会予約」とし、①お名前 ②ご連絡先 ③ご所属 ④参加プログラムをご記入のうえお送りください

プログラム

時間 内容
第1部 12:00〜13:30 ポスターセッション
 *会場に軽食をご用意いたします。
第2部 13:45〜15:20 ・開会挨拶
 松田亮三(立命館大学人間科学研究所所長 / 産業社会学部教授)
・基調講演①
「日本における里親委託及び養子縁組の現状」
 講師:高橋恵里子(日本財団 国内開発事業部チームリーダー)
・基調講演②
「フランスにおける非血縁家族の現状」
 講師:安發明子(フランス在住コーディネーター)
第3部 15:35〜17:10 ・パネルディスカッション
「非血縁家族を取り巻く状況の日仏比較と今後の展望」
 パネリスト:中村正、高橋恵里子、安發明子
 司会:徳永祥子(立命館大学衣笠総合研究機構客員准教授)
・閉会挨拶
 中村正(立命館大学産業社会学部教授)

お問い合わせ先

人間科学研究所事務局 ningen@st.ritsumei.ac.jp


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