2022年度 立命館大学NEXTフェローシップ・プログラム 人間科学研究所 フェローシップ生の募集

1.「立命館大学NEXTフェローシップ・プログラム」の概要

立命館大学では、学園ビジョン「R2030チャレンジ・デザイン」において、「新たな価値を創造する次世代研究大学」と「イノベーション・創発性人材を生み出す大学」を本学が将来あるべき姿として掲げ、深い専門性に加えて学際的な視点と社会実装能力をもった高度専門人財を組織的に育成・輩出することを目指します。その一環として2021年度より実施する「立命館大学NEXT (New Educational Xross-Training)フェローシップ・プログラム」では、優秀で意欲のある博士課程後期課程学生に対して、研究専念支援金・研究費の支給と学際的で先端的な研究に専念できる環境を提供することにより、後期課程修了時までに高度専門人財としての資質を獲得することを支援します。

本プログラムは、文部科学省「科学技術イノベーション創出に向けた大学フェローシップ創設事業」の採択を受けて大学院キャリアパス推進室*が2021年度より実施・運営するものであり、学内の研究所、センターもしくはプロジェクト研究拠点が育成拠点として「立命館大学NEXT フェローシップ・プログラム生」(以下、フェローシップ生)を受け入れ、育成します。

*大学院の入試、教学、キャリア・奨学金支援制度の有機的連携を行いながら、大学院生のキャリアパスを支援するための組織

この度、人間科学研究所が2022年度NEXTフェローシップ育成拠点に採択されましたので、以下の要領でフェローシップ生を募集します。

2.「フェローシップ生」とは

フェローシップ生は、博士課程後期課程の3年間を通じて、育成拠点の学際的研究プロジェクトにおいて、多様な分野の研究者や地域社会・産業界の人材と協働しながら研究に従事することで、自らの専門性を深めながら複眼的視点を獲得することを目指します。また、育成拠点が連携する社会・地域・企業等との共同研究プロジェクトを通じ、社会課題や地域課題の解決に専門知を応用する技法を学ぶことで、高度専門人財に必要な学際的視点と社会実装能力の涵養を図ります。

3.募集内容

名称 立命館大学NEXT フェローシップ・プログラム生
募集人数 1名
所属 人間科学研究所
採用期間 2022年4月1日~2025年3月31日(3年間)
2021年9月入学者は、2022年4月1日~2024年9月25日(2.5年間)
応募資格 2022年度に本学に在学する予定の者。
ただし、文部科学省国費留学生、外国政府奨学金受給者、日本学術振興会特別研究員、併給不可の奨学金受給者を除く。また、社会人入学者のうち、所属企業等から十分は生活費相当額(240万円/年を基準とする)の受給が可能なものを除く。

  • 博士課程後期課程の第1年次相当に在学予定の者
  • 一貫制博士課程の博士課程第3年次相当に在学予定の者
    出願時までに「プロジェクト予備演習Ⅲ」の単位を修得見込みであること。
  • 4年制博士課程の第2年次相当に在学予定の者

*フェローシップ生に採用された場合であっても、2022年4月1日時点で上記要件を満たすことができない時は、フェローシップ生の身分を取り消す。

研究プロジェクト 【司法と人間・社会科学の学融研究者育成拠点プロジェクト】
概要:「司法と人間・社会科学の学融研究者育成拠点プロジェクト」では、心理学を中心とした人間・社会科学を基礎として、刑事・民事司法の諸問題–本プロジェクトではとくに日本版司法取引の虚偽受諾の問題解決に貢献するデータ提供を主として、その社会実装および実務可能な学融的研究者の育成を目指す。
育成目的:本拠点は広く人間と環境に関するテーマについて、既にある学範の共同である「学際研究」だけではなく、様々な具体的社会課題解決のための新しい方法論を創造しつつ実践的研究を行う「学融的研究」に取り組んできた。またその過程で多くの大学院生がプロジェクトに所属しキャリアを形成してきた。本プロジェクトも同視座に基づく人材育成を目標とし、まずフェローシップ生の博士論文研究を拠点内研究プロジェクトとして立てることで、関連する多様な学範研究者と協同の場を設け、文理融合型の学位論文研究としての成果と社会問題解決に資する「学融」を目指す。
本拠点は、22世紀へと続く司法制度を見据えた制度設計に貢献する人間・社会科学の学融的研究者をその人財像として育成する。21世紀に入り、裁判員制度導入に代表されるように、日本司法はその制度の有り様を大きく変化させてきた。現在も民事司法改革が進められ、また近年のコロナ禍に際して司法のIT化も加速しており、今世紀中に同様の制度改革・改正が継続的に図られるものと予測される。そのような司法制度の変化に際して、法学的知識のみならず人間・社会科学によるエビデンス・ベースのデータ提供、研究手法開発が可能な人財の育成が必要である。
フェローシップ生の役割 「司法と人間・社会科学の学融研究者育成拠点」における中心的な役割を担い、積極的な研究推進を行う。また、フェローシップ生自身の博士論文研究を拠点内研究プロジェクトとして立ち上げる。加えて、研究所内の重点プロジェクト「法と対人援助」の一員として積極的に研究活動に取り組む。とくに日本版司法取引の虚偽受諾の問題解決に貢献するデータ提供を主として、その社会実装および実務可能な学融的研究者となることを目指す。
また研究者としてのキャリア形成だけでなく、博士論文研究と並行して司法臨床的活動を行い、研究者兼実務・実践家としての幅広いキャリア形成、ネットワーク構築を行う。
その取り組みの一端として、人間科学研究所に関わる司法関連の学術・研究機関である「えん罪救済センター」との交流の機会を設ける。本プロジェクトで扱う日本版司法取引もその運用を注視しなければ、新たな冤罪を生む可能性がある制度手続きであり、本プロジェクトを通して同センターとの連携を図る。
また同センター所属の他大学の刑事法学者らとも既に司法取引研究に関してネットワーク構築は実現しており、このネットワークを用いてフェローシップ生の研究知見が生かされた社会実装の実現を目指す。
義務
  1. 標準修業年限内に修了すること。
  2. 育成拠点の研究プロジェクトに積極的に参加し、研究業績を創出すること。
  3. 育成拠点やコーディネーターが指定する研修企画(キャリア形成関連を含む)等に積極的に参加すること。
  4. 研究倫理教育を受講し、誓約書を提出すること。
  5. 以下の書類を定められた期日までに提出すること。
    1. 年度当初の研究計画書
    2. 研究業績報告書
    3. 半期の研究進捗状況報告書
    4. 年度末の研究業績報告書
  6. 年度末の継続審査(大学院キャリアパス推進室実施)を受審すること。
支援金・研究費*1
  1. 研究専念支援金 月額180,000円(年額216万円)(課税対象)*2
  2. 研究費 年額34万円(上限)*3
その他 他の学生の模範となるとともに、他の学生に対する学習支援・研究支援に積極的に関与すること。
  • *1 9月入学者の受給期間は、後期課程3回生修了時(9月)までとする。
  • *2 2か月ごと、奇数月(5,7,9,11,1,3月)に支払う。
  • *3 領収書・請求書等により、実費精算を行う。

4.応募手続

所定の応募書類(Word, 28KB)を提出してください。

応募期間

2022年 2月 10日(木)~2022年 2月 15日(火)正午

*2/24までに、大学院キャリアパス推進室審査委員会に採用候補者を推薦できるよう設定する

提出方法/応募書類提出先(問い合わせ先)

提出方法

  • 人間科学研究所事務局ningen@st.ritsumei.ac.jp宛てにメール添付にて提出すること
  • メール添付の際、件名は「人間科学研究所フェローシップ生申請」とすること

応募書類提出先

人間科学研究所事務局(修学館 2F 衣笠リサーチオフィス内)
TEL: 075-465-8358(内線 2558)
E-mail: ningen@st.ritsumei.ac.jp

  • ※応募書類等の提出物は審査のみに利用する。なお、提出物の返却はしない。
  • ※応募書類等より取得した個人情報は、審査の利用目的以外には利用しない。

5.審査

(1)方法

人間科学研究所において、以下の観点に基づき、総合的に審査(書類審査・面接)の後、「NEXTフェローシップ審査委員会」で審議の上、大学院キャリアパス推進室長が決定します。

「NEXTフェローシップ審査委員会」は、大学院キャリアパス推進室*のもとに置く審査委員会であり、教学部副部長、研究部副部長、キャリアセンター副部長により構成する。

(2)観点

  1. 研究遂行能力(拠点の研究プロジェクトに従事可能で、優れた研究能力を備えているか)
  2. 応募者が従事する研究プロジェクトと応募者の研究計画との整合性
  3. 応募者のキャリアニーズと育成拠点におけるキャリア開発方針の整合性

(3)面接

2022年2月21日(月)

(4)結果発表

2022年3月3日(木)(予定) *応募者に文書で通知します。

以上


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