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『<方法>としての人間と文化』(佐藤 嘉一 著)
佐藤 嘉一 著
ミネルヴァ書房
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目次
はしがき
序章 人間と文化を考えるために 佐藤春吉
- 人間と文化
- 人間の本質的な行動様式としての労働、言語、遊びと文化
- 人間の労働と文化
- 人間と言語と文化
- 人間の遊びと文化
- 社会形成と規範能力そして文化
- 規範能力と文化
- 人間文化の可能性と危うさ-究極の課題
- 文化概念と文化の構造的理解-意味と意味解釈にかかわらせて-
- 多様な存在様式と意味と象徴体系としての文化
- 文化とメディア
- 本書全体にかかわって
第1部 <わたしと知>の次元
第1章 「あかずきんちゃん」と『ロビンソン・クルーソー』
-民話の世界から「わたくしの物語」の世界へ 佐藤嘉一
- 「あかずきんちゃん」と読む
- 「あかずきんちゃん」あらすじ
- <構造>優位の物語
- 物語を「構造のパースペクティブ」のなかで読む
- 真面目な読者とは
- 大同小異
- 民話とむらの構造
- 「秩序」の世界と「逸脱」の世界
- あかずきんちゃんの「冒険」からロビンソンの「冒険」へ
- 『ロビンソン・クルーソーの生涯と不思議な驚くべき冒険』
- 『ロビンソン・クルーソー』あらすじ
- 同質異形と同質同形
- 「わたくし語り」の誕生
- 「説話」の世界か「歴史」の世界か
第2章 社会科学および社会学における「ロビンソン問題」 佐藤嘉一
- 時代と社会と作者
- 1688年に算定されたイギリスの家族の収入支出の分類
- ダニエル・デフォーの生涯
- 社会科学におけるロビンソン問題
- つむじ曲がり的に『ロビンソン・クルーソー』を読む
- 「構造」理論と「ロビンソンの孤島での生活」
- 人間研究の2つの方針
- 「ロビンソン」の人類史的意義
- 社会学における「ロビンソン問題」
- ロビンソンにおける「経済と非経済」の相関
- 行為理論と「ロビンソンの孤島での生活」
- 『ロビンソン・クルーソー』と「わたくし語り」
- 社会科学的および社会学的「読解」の特質と限界
- 代替的読解:「わたくし語り」のパースペクティヴ
- 性格と社会
第3章 アイデンティティの行方 景井 充
- アイデンティティという地点
- アイデンティティをめぐる今日的状況
- アイデンティティと近代社会
- アイデンティティと文化
- 歴史の意味
[コラム] 社会的比較-友を見れば自分がわかる!? 門田幸太郎
第2部 <スタイルと表現>の次元
第4章 ひとつの仮想美術展
-世紀の転換期と表象のディスクール 仲間裕子
- 仮想美術展 ―20世紀から21世紀へ―
- プリミティヴィズム:ジャクソン・ポロック
- コマーシャリズム/メディア言語:アンディ・ウォーホル
- オリエンタリズム/フェミニズム:シンディ・シャーマン
- 自然環境-人間と自然:ヨーゼフ・ボイス
- トランスカルチャー:ナムジュン・パイク
- 21世紀への転換期―美術の歴史の継承と変容―
第5章 身体表現の世界
- 身体表現の諸相
- 非言語コミュニケーションとしての身体表現
- 非言語コミュニケーションの概念
- 非言語コミュニケーションの役割
- 非言語コミュニケーションに関する研究史
- 表現形式と有した身体表現
- 舞踊
- パフォーマンス
第6章 ファッションと<私らしさ>の文化装置
―ファッション人間学試論 出口剛司
- なぜ、ファッションか?
- ファッションとは何か?
- 自然・人間・文化
- 承認を求める<私らしさ>
- モダンファッションからポストモダンへ
- ファッションを支える文化装置
- ファッションの聖地・パリ
- ファッションの現代
- 60年代と反・文化としてのファッション
- <私らしく>あることへの強制
[コラム] スポーツとフェア・プレイ
第3部 <かかわりと社会>の次元
第7章 アソシエーションの歴史と現代の公共圏 有賀郁敏
- 人と人との結びつき
- アソシエーションの誕生と展開
- アソシエーションの誕生
- アソシエーション原理の広がり
- アソシエーション原理の変質と対抗的公共圏の成立
- 日本における公私観念の変遷
- 「である」社会と「する」社会
- 公私観念の変遷
- 公私観念の変遷と近代日本の「公私」構造
- アソシエーションの可能性と課題―サッカーサポーターの事例から―
- サッカーサポーターの誕生と今日的意義
- 「新しい社会運動」に対する批判的留保
第8章 ボランティアと市民社会 小澤 亘
- 市民社会への注目
- ボランティアとは何か
- ボランティア問題への接近
- ボランティア偽善感の背景
- ボランティア文化の創造に向けて
- 多文化共生に向けたNPO活動の活発化
- NPOコンピュータネットワークの形成
- 地域通貨という新たな仕組み
- 少子高齢化にともなう地域活動の活性化
第9章 若者の関わり合いと社会病理 森田真樹
- 若者・若者論の現在
- 青年・青年論から若者・若者論へ
- 若者論の諸相
- 1970年代〜80年代の若者論
- 1990年代以降の若者・若者論
- 若者と社会病理
- 社会病理へのアプローチ
- 「いじめ」と若者
- 若者・若者論の未来
第10章 グローバリゼーションと人、文化 山下高行
- もし世界が100人の村だったら
- グローバリゼーションとは何か
- グローバリゼーションの3段階
- グローバル化する世界で起こっていること
- 「ユニセフ低開発国に住む子どもたちの貧困状況についてのレポート」
- 「国連レポート:世界の人口のうち3人に1人が30年以内にスラムに住むようになる」
- 破滅の道に向かう政策」
- サイバー空間の成立
- 人も世界も市場で売り買いされるものではない
[コラム] 現代文化とエスノセントリズム 松田博
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