就労困難者の心理学的支援プロジェクト

代表者: ( )   研究期間: 2016/04 - 2017/03

 科研費(萌芽的研究)および人間研萌芽的プログラムの助成を受けて行ったホームレス研究から、不定就労者は就労意欲が高いにもかかわらず、アイデンティティ、パーソナリティ、社会的スキル、発達障害傾向、自尊感情などに、複合的な問題を抱えていることが明らかになった。また、若年者に将来の職業について展望がもてず、何を志望するのか自己決定しない、あるいは自己決定できない者が増えているが、彼らも不定就労者と共通する心理学的問題を抱えているという知見がある。
 そこで、不定就労者と職業不決断者からなる就労困難者が、自らの能力に適した職に就いて自立的に生活し、物質的・精神的充足感を得られるように、個人特性や心的状態など心理学的諸要因を包括的にケアする心理学的支援プログラムの確立を目指す。
そのために、就労困難者を支援するための基礎的条件を整備するために、不定就労者と職業不決断者の双方に調査によって彼らの就労自立を阻害する要因を特定し、それらの影響関係をモデル化する。

参加研究者

  • 藤本学 (教育開発推進機構准教授)

主な研究資金

2016年度人間科学研究所 研究所重点研究プログラム


刊行物

立命館人間科学研究

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