低出生体重児支援と職種連携

代表者: 由井秀樹   研究期間: 2014/07 - 2015/03

 低出生体重児支援には様々な職種連携が要請されます。第一に、出生直後の救命を主目的に、看護・助産領域も含む医療内部、すなわち、産科と小児科の連携。第二に、退院後の児の健康面での支援を主目的に、医療と保健の連携。第三に、虐待予防・虐待対応を主目的として福祉と保健、医療の連携があります。
 本プロジェクトでは、今後の低出生体重児支援をめぐる職種連携の方途を探ることを目的に以下の二点の課題に取り組みます。①過去の専門家集団や政策決定レベルにおける議論を精査し、何が職種連携の障害になってきたのか、という点。②職種連携の現状を評価し、課題を抽出する点です。
 ①については、低出生体重児の救命研究が本格化する1940年代から、NICUが設置されはじめる1970年代までの展開を扱います。②については、医療内部と保健・医療の連携の現状と課題を、特にNICUの受け入れ、退院後支援という観点から検証、評価します。

参加研究者

  • 由井秀樹 (衣笠総合研究機構・専門研究員、代表者・低出生体重児支援の歴史研究)
  • 金森京子 (社会学研究科・大学院生、研究分担者・低出生体重児支援の現状評価)

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