臨床心理学をベースにした 「ピクチャーブック・ヒーリング―笑顔の花を咲かせよう♪―」(絵本プロジェクト)

代表者: 増田梨花 (人間科学研究科 教授)   研究期間: 2013/04 -

 これまで私は臨床心理学に基づいた「リラックス効果」「ストレス緩和」を研究テーマに絵本を活用した研究を行なってきた。例えば、生理学的指標から、「絵本の読み合わせ」と「ジャズ」のリズムが右脳と左脳に好影響を与え、かつストレス軽減効果があるという結果を得ている。これら学術的にメンタルヘルス、ストレスマネージメントに効果があるとされる「絵本の読み合わせ」や「ジャズ」の音楽を、臨床心理学をベースにしながら、さらなる地域活性化に向けていこうと考えた。
 私が所属している応用人間科学研究科は、「諸科学の連携と融合」を合言葉に、対人援助学という新しい学問領域の創造に取り組んでいる。本プロジェクト「ピクチャーブック・ヒーリング ―笑顔の花を咲かせよう♪―」は、臨床心理学をベースにした、絵本の読み合わせと音楽(JAZZ演奏,和太鼓演奏、世界各地の民族楽器演奏)のコラボレーションという五感で感じる体験型イベントを通して、参加者に癒しやリラックス効果を提供するような活動をおこなうことを目的としている。私たちが目指す対人援助学は日本のみならず世界各地にも必要に応じて積極的にコミットしていくことが求められている。また個人だけでなくて社会のニーズにも応えていく姿勢も求められている。絵本と音楽の持つ力を活用し、老若男女を問わず、また人種を越えて、人々が集い、心に笑顔の花が咲くようなイベントを企画し、実施していきたい。特に東日本の被災地における支援活動にこのイベントを取り入れ、継続性を持ち将来半永久的にこのイベント活動を行なっていきたいと考えている。

メディア掲載

本プロジェクトの取り組みが北陸中日新聞(2022年11月2日朝刊)に掲載されました。
新聞記事「絵本+音楽で季節感」

本プロジェクトの取り組みが北陸中日新聞に掲載されました。 新聞紙面「絵本、音楽 被災者癒す」

実施したイベント

プロジェクトに関わるWebページ

参加研究者

  • 増田梨花 (応用人間科学研究科・教授)
  • 春日井敏之 (応用人間科学研究科・教授)

実績等

  • 人間の発達と臨床心理学3「学齢期の臨床心理学」(駿河台出版) 共著
  • 発達心理学:保育者をめざす人へ(樹村房) 共著
  • 絵本を用いた臨床心理面接法に関する研究ー不登校生徒に対する読み合わせ面接を通してー(ナカニシ ヤ出版) 単著
  • 「今、ここ」で人間関係をつなぐ絵本の活用<理論編> リエゾン・ブックレットN02 (北陸学院大学 臨床発達研究会 出版グループ)単著
  • 「今、ここ」で人間関係をつなぐ絵本の活用<演習編> リエゾン・ブックレットN04  (北陸学院大学 臨床発達研究会  出版グループ) 単著
  • Rica Masuda,PhD. 「Using picture books to connect people with the “here and  now “―based on face-to-face interviews with absentee students― Hokuriku Gakuin University Clinical Developmental Psychology Workshop Liaison Booklet 08 Produced by Infinity  Co,Ltd. 単著
  • 絵本を読書療法の効果(「精神療法」 Vol.31 No.4) 単著 他

刊行物

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