トラウマとレジリエンス〜個人、家族、コミュニティ、歴史のトラウマを超えて
代表者: 村本邦子 (人間科学研究科 教授) 研究期間: 2011/04 - 2020/03
個人もコミュニティもトラウマによって影響を受け、修復されないまま放置されると、世代を超えて伝達されていきます。他方、個人にもコミュニティにも、トラウマを跳ね返し、逞しく生き延びていく力(レジリエンス)が備わっています。人は逆境を超えてどのように豊かな生を営んでいくことができるのか、医学モデルを超えたトラウマ支援を模索しています。
実績等
- ”History and Current Approaches to Violence Towards Women in Japan”(Feminism & Psychology 21-4, 509-514, 2011)
- 「コミュニティ・エンパワメント〜安心とつながりのコミュニティをつくる」(『女性ライフサイクル研究21号』, 2011)
- ”Women's trauma and resilience from an ecological viewpoint”(Creating New Human Services, Ritsumeikan Graduate School of Human Services,73-84, 2011)
- 「戦争加害によるトラウマの世代間連鎖と和解修復の試み〜HWH(Healing the Wounds of History(歴史の傷を癒す)の手法を使って)(ヒューマンサービスリサーチ19『戦争によるトラウマの世代間連鎖と和解修復の可能性』2010)
- 「支援者支援という対人援助の可能性〜女性支援構築のための婦人相談員研修の実践から」(望月他編『対人援助学の可能性』福村出版、2010)
- 「ドイツ調査〜女性と子どもの支援、暴力の世代間連鎖」(『リーガルクリニックと地域の協働』立命館大学法科大学院、2009)
- 「DV被害とその支援」(杉村他編『トラウマとPTSDの心理援助』金剛出版、2009)
- 「DVへの危機介入」(井上他編『エンパワーメントのカウンセリング』川島書房、2008)
- 『暴力被害と女性』昭和堂、2001
ほか