療育プログラム開発プロジェクト
発達障害児・家族プロジェクトの研究チームは、関わりに難しさを抱える子どもならびに家族の抱える困難に関わって,その具体的なニーズと支援のあり方を,発達支援の視点から捉えて実践的な研究を行うことを企図して発足したプロジェクトである。フィールドは、学校、家庭、地域、専門機関などに及び,また,中国やベトナムなど諸外国の研究グループとの交流も位置づけている。本プロジェクトでは,主として,関わりに困難のある子ども(幼児,児童,青年を含む)の療育活動を通じた支援プログラムの開発,特別なニーズを抱える子どもとその家族に対するニーズ調査(これには,国際共同研究も関連している),発達障害児の早期発見と早期対応に関する研究,発達障害児・者の生涯発達を見越した支援に関する研究などに取り組んでいる。
自閉症スペクトラム児を対象に療育プログラム開発に取り組みはじめたのは、2003年度からである。2016年度で14年目をむかえるプロジェクトである。療育プログラム開発の研究グループは、現在5グループからなっており(①幼児グループ、②小学校低学年グループ、③小学校高学年グループ、④中学・高校生グループ、⑤学外活動グループ)、月1回(年11回、8月を除く)の活動日を柱にプロジェクトを展開している。
今後も従来の活動を踏襲してすすめて行く予定であるが、ここ2,3年大学進学したり社会人となる当事者もあり、この人たちを含んだ療育プログラムをどのように位置づけ開発していくかが課題となってきている。また、同一グループに発達課題の異なる当事者が存在する場合、全体プログラムと個別指導計画プログラムをどのように一体的に運用していくかも検討課題となってきている。
参加研究者
- 竹内謙彰 (産業社会学部 教授)
- 荒木穂積 (産業社会学部/人間科学研究科 教授)
- 中村隆一 (人間科学研究科 教授)
- 原幸一 (文学部 教授)
実績等
2016〜2019年度 人間科学研究所 重点研究プログラム