空間知覚研究会
われわれは,自分の身体を通して3次元的空間を知覚しているが,この研究では,知覚された空間が,視覚と触筋腱の感覚によって,どのように構成されているのかを明らかにすることを目的とする.視覚と触筋腱の感覚は,独立してはたらいているのではなく,相互に浸透し合って知覚空間を構成する.本研究では,とくに上体を屈曲させて風景を眺めたときに生じる風景のさまざまな知覚的特性の変容,ビルディングのような垂直方向に伸びた対象の大きさと身体姿勢との関係,見かけの垂直を決定する頭部の傾きの関係などを明らかにする.
参加研究者
- 東山篤規 (総合心理学部・教授)
- 對梨成一 (文学部・助教)
- 山崎校 (文学部・非常勤講師)
- 村上嵩至 (文学部・助手)
実績等
-東山篤規(2016)第26回イグノーベル賞知覚賞 受賞 -下野孝一,東山篤規.(2011). Dual egocenter hypothesis on angular errors in manual pointing. Perception, 40, 805-821. -東山篤規,都賀美有紀.(2011). Brightness and image definition of pictures viewed from between the legs. Attention, Perception, & Psychophysics, 73, 144-159. -東山篤規,古賀一男.(2009). Perceived self-tilt in dynamic visual stimuli: Evidence for suppression by vestibulo- tactile inputs. Perception, 38, 281-291. -東山篤規,古賀一男.(2009). Perceived range, perceived velocity, and perceived duration of the body rolling in the frontal plane. Attention, Perception, & Psychophysics, 71, 104-115.