高校「倫理」教科書の読解学習を支援する標識化の有効性に関する実証研究

代表者: 山本博樹 (総合心理学部 教授)   研究期間: 2011 - 2013

教科書は生徒の体系的な学習を支援するべきなのに,この支援が有効でない教科書が散見される。高校「倫理」教科書に対してもこの批判が向けられることが多く,有効性の無い支援のために体系的な学習でつまずきが認められている。確かに,このつまずきの背景には生徒における構造方略の利用不全が関わるから,つまずきの原因を生徒側に帰属したくもなる。しかし,教科書の役割を踏まえるならば,むしろ教科書の支援的役割が果たされたかどうかが問われるべきであるから,生徒における構造方略の利用不全の原因をまずは教科書側 (今回は標識化のあり方) に帰属すべきと考える。この考え方に立って,本研究は,高校「倫理」教科書の読解学習を支援する標識化の有効性を検討する。

参加研究者

  • 山本博樹 (立命館大学 文学部 教授, 研究の全般)

実績等

  • 山本博樹 手順文の記憶に及ぼす標識化効果の認知加齢メカニズム 心理学研究,77,278-284,2006. レフェリ-有
  • 山本博樹 高齢者の読解を支援する教材表現ー「直接有効性仮説」に潜む問題ー 心理学評論,52, 400-410,2009. レフェリ-有
  • 山本博樹・海保博之 人を動かす文章づくり―心理学からのアプロ-チ― 福村出版, 1-173, 2001.
  • 高橋秀明・山本博樹 (編著) メディア心理学入門 学文社, 1-251, 2002.
  • 比留間太白・山本博樹 (編著) 説明の心理学-説明社会への理論・実践的アプロ-チ- ナカニシヤ出版, 1-247, 2007.

主な研究資金

科学研究費


刊行物

立命館人間科学研究

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