個別最適な学びに向けた包括的な児童実態把握システムの構築 ―地域教育資源に左右されない持続可能な教育システムの創造- (インクルーシブ教育実践のための包括的な児童実態把握システムの構築)

代表者: 川﨑聡大   研究期間: 2023/4 -

背景:「気になる子ども」への対応、特別支援教育の推進、また新学習指導要領における「個別最適な学び」の進展を実現の観点から、学校現場においてその基盤となる客観的かつ包括的な児童・生徒一人ひとりの実態把握が必須となっている。目的:本研究では個別最適化や学びに課題を抱える児童への対応を可能とする①教育資源の多寡に左右されない、②「児童の実態(心理学・教育学)」・「特性把握(小児神経)」・「養育環境(家族・発達心理学)」の包括的観点、③自立・持続可能である、児童の実態把握の評価の枠組みを構築することにある。計画:教育資源の少ない島嶼部A教育委員会の協力を想定している(昨年度予備調査を実施し必要な尺度開発の目途は立っている)。500人規模の小学校を指定し低学年を中心に数名の学外研究協力者とともに1.基礎的学習スキル、2.問題解決能力、3.養育態度、4.社会性、を軸に子どもの実態を把握行い得られた結果に基づき個別ケースに関して適宜オンラインカンファレンスを実施する。評価実施に関してはICTを活用し持続可能な形態とする。本研究を通じて地域間差の極めて大きいインクルーシブ教育推進に関する一つの選択肢を提案することが出来ると考える。

参加研究者

  • 川﨑聡大 (産業社会学部・教授)

主な研究資金

2023年度 人間科学研究所 萌芽的プロジェクト研究助成プログラム

関連タグ

教育

刊行物

立命館人間科学研究

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