記憶に関する心理学研究を踏まえた証人面接に対する法的検討 (証人面接に対する学融的研究プロジェクト)
代表者: 清水拓磨 研究期間: 2023/4 - 2024/3
Loftusらが明らかにしたように、人の記憶は変容する。そのため、裁判の前に、検察官等が証人(目撃者等)と面接を行う過程で、証人の記憶が変容するおそれがある。その結果、間違った目撃証言につながり、冤罪が起きるおそれもある。それにもかかわらず、証人面接の録音・録画は義務付けられていない。日本では、被疑者取調べの録音・録画が実現したが、証人面接の録音・録画は十分に検討されてこなかった。本研究の目的は、録音・録画をはじめとした証人面接に対する法的規制を明らかにすることにある。研究手法としては、比較法分析を用いる。この研究によって、記憶に関する心理学研究を法的規制として活かすことが期待でき、今後、冤罪防止論の更なる展開を図ることができる。
参加研究者
- 清水拓磨 (法学部・准教授)
主な研究資金
2023年度 人間科学研究所 萌芽的プロジェクト研究助成プログラム