思い出工学プロジェクト

　本研究では認知症者が専門職と関わることのできない期間に回想法による対話の場を提供するシステムを提案することを目的とする．専門職に変わる対話相手として，ロボットやソフトウェアエージェントを用いた対話システムを構築する．高齢者と対話をするロボットはすでに実用化されているものの，これらは雑談をすることを目的としており，回想法を考慮したものではない．本研究では，回想法を行っている専門職と認知症者の対話データを取得し，得られたデータから対話分析を行い，回想法アプローチによる対話システムを構築し，ユーザビリティ調査や認知症の療法としての効果を検証することを目指す．さらに本研究で構築したシステムをベースとし，思い出に関連するデジタルデータを活用した回想法支援に発展させる．

参加研究者

• 泉朋子（情報理工学部　准教授）
• 西原陽子（情報理工学部　教授）
• 林勇吾（総合心理学部　教授）
• 大津耕陽（R-giro専門研究員）