男性介護研究会(ケア・コミュニティプロジェクト)

代表者: 御旅屋達   研究期間: 2022/4 -

医療・看護・介護分野もちろん社会・政治・哲学・情報・工学等々その専門領域を超えるケア研究の学際化が隆盛を極めている。ケアの本質把握からその技術の開発まで深く広く膨大な学際領域を形成し、ケアに係る学術学会も最新の学術議論を展開している。膨大な各専門分野からのケア・アプローチの一方で、ケアを巡る虐待・殺人等の不幸な事件の頻発は、改めて認知症の人や家族等が抱えるケア問題への社会的関心を呼び起こしている。ケア当事者(ケアラー)の体験記が号を重ねていることもその証左といえよう(『男性介護者100万人へのメッセージ(第1~6集、続刊)』)。また、2020年3月に施行された埼玉県の「ケアラー支援条例」を契機に、「ケアラー」という言説が「介護者」にとって代わるかのように拡散し、その抱える課題に対し支援の法的根拠を求める機運も高まっている。京都でも本プロジェクトメンバーも参加する京都の当事者主体の市民運動(ケアラー支援条例をつくろう!ネットワーク京都)も結成されている。ケア問題を抱える当事者視点からの研究課題の捉え返しという問題関心が、学術的背景を成している。

参加研究者

  • 御旅屋 達(産業社会学部・准教授)
  • 斎藤 真緒(産業社会学部・教授)
  • 津止 正敏(産業社会学部・特任教授)
  • 手島 洋(人間科学研究所・客員研究員)
  • 大原 ゆい(人間科学研究所・客員研究員)
  • 西田 朗子(人間科学研究所・客員研究員)
  • 大野 静代(人間科学研究所・客員研究員)

刊行物

立命館人間科学研究

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