2021年2月27日 人間科学研究所20周年企画「人間科学の未来—多様性を架橋する」


チラシダウンロード (PDF, 1MB)

人間科学研究所では、広く人間と環境に関するテーマについて、個別の学問領域(学範=ディシプリン)とそれらの共同(学際的研究)だけでなく、具体的社会課題の解決のために、新しい方法論を創造しつつ新しい研究を開拓する「学融的研究」とその社会実装に取り組んでいます。20周年記念総会では、今後の人間科学研究の方向を探るべく、新型コロナウイルス感染症パンデミックや東日本大震災といった危機的状況下において
「つながること・支えること」を考えるシンポジウムを行います。また、今日的課題に取り組む2つの重点プロジェクト—「修復的司法―法と人間科学」「シームレスな対人支援」から、それぞれの代表的な成果についてご報告いたします。

2021年2月立命館大学人間科学研究所20周年記念総会/立命館土曜講座 公開講演会 事前申し込み

第1部 研究報告 人間科学の最前線 13:00-14:30

人間科学研究所の多彩な研究の中から、重点プロジェクトとして推進してきた研究について報告を行います。 学際・学融・架橋・実装・国際展開など、当研究所で検討し、重視してきた考え方とともに2つのプロジェクトを紹介いたします。

座長:サトウタツヤ(総合心理学部)

  1. 「修復的司法—法と人間科学」プロジェクト
    • 若林宏輔(総合心理学部/R-GIRO拠点リーダー)

      修復的司法の視点から「法と対人援助」プロジェクトを振り返る

    • 森久智江(法学部/現R-GIRO拠点・修復的司法グループ・リーダー)

      修復的司法および「立ち直り」の視点から「法と対人援助」を展望する

  2. 「シームレスな対人支援」プロジェクトから(35分)
    • 矢藤優子(総合心理学部/R-GIRO拠点リーダー)

      乳幼児期から老年期まで,科学的根拠に基づくシームレスな対人支援を実践する

    • 土田宣明(総合心理学部)

      対人支援の視点から「高齢者プロジェクト」を振り返る

第2部 シンポジウム「つながること・支えること」の人間科学—危機に学び、未来へ結ぶ 14:40-17:00

現在進行中の新型コロナウイルス感染症のパンデミックに象徴されるように、震災、原発事故、戦争、テロリズムなどに関わり、立命館大学人間科学研究所発足以来の20年において、私たちは多くの危機に直面してきました。危機と隣り合わせにありながら、人間科学はそこから何を学び、どのような実践を行ってきたのだろうか。私たちは、つながり・支えることについて、これまで蓄積された知(経験知、身体知、実践知、形式知)から何を掘り起こし、次なる危機に備えてどのような社会実装をしていけばよいのであろうか。本シンポジウムでは、こうした問題意識をふまえつつ、今後の「つながること・支えること」の人間科学を考える、未来志向の議論を行います。

  • 中村正(産業社会学部教授)「多様性と社会実装の20年—立命館の人間科学」
  • 松田亮三(人間科学研究所所長)「支えることの架橋—ゲノム医療とAIの時代を迎える中で」
  • 仲谷善雄(立命館大学学長)「つながりを創る—思い出工学が目指すもの」
  • 松原洋子(学校法人立命館副総長・立命館大学副学長/立命館大学大学院先端総合学術研究科教授/元人間科学研究所所長)「支える」とは?—ダイバーシティ・アクセシビリティの視点から

モデレーター:安田裕子(総合心理学部准教授)


刊行物

立命館人間科学研究

おすすめ


facebook

メールマガジン登録

リンク

ASHS 対人援助学会

生存学研究所

アクセシビリティ方針