『障害児の放課後白書 京都障害児放課後・休日実態調査報告』(津止正敏、津村恵子、立田幸代子 編)
クリエイツかもがわ(かもがわ出版)
すべての障害を網羅した大規模調査からみえてくるものは……?
学校完全5日制導入で、障害児の家庭で過ごす放課後・休日の時間は7000時間。673人の家族から寄せられたアンケートには、放課後・休日の貧しい子どもの生活に加えて、「家族の生活」「子育て」「地域・施策」そのものの問題があふれている。
2004年5月/A5判/総頁数:264頁
2,625(本体2,500)
関連プロジェクト
- 8.ライフデザインプロジェクト
目次
■まえがき | |
■第I章 | 障害児放課後のアクションリサーチ─京都障害児放課後・休日実態調査に取り組んで─ |
1. | 障害児の放課後臨床─調査の目的・対象・方法─ |
2. | 調査結果の特徴─調査で聞いてきた父母の声─ |
おわりに─振り返りのチカラ─ | |
■第II章 | 673人の放課後・休日に込める思い─調査A「京都障害児放課後・休日実態調査」─ |
1. | 子どもと家庭の状況 |
2. | 放課後・休日の過ごし方 |
3. | 放課後・休日の制度、サービス |
4. | 自由記述のまとめ |
──困っていること、今後への希望 | |
■第III章 | 障害・学年・自治体による比較・検討─調査A「京都障害児放課後・休日実態調査」─ |
1. | 知的、肢体、自閉症、病虚弱障害の比較検討 |
2. | 聴覚障害のある子どもに関する検討 |
3. | 視覚障害児に関する検討 |
4. | 軽度発達障害児に関する検討 |
5. | 寄宿舎について |
6. | 学年別に関する検討 |
7. | 自治体別に関する検討 |
8. | 兄弟姉妹に関する検討 |
9. | 学校完全5日制導入後の生活の変化について──親も子もへとへと学校5日制 |
10. | 母親の就労状況と学童保育──働きたくても働けない |
■第IV章 | 障害児の放課後インタビュー―調査B「京都障害児放課後・休日聞き取り調査」― |
1. | 保護者の属性と子どもの状況 |
2. | 母親の就業 |
3. | 放課後・休日の過ごし方(制度・サービスを利用していない時) |
4. | 学校完全5日制導入後の家庭生活 |
5. | 放課後・休日の制度、サービス |
6. | 子育てを振り返って |
■第V章 | 障害児と家族の暮らしから学ぶ |
1. | 兄弟姉妹の問題〜姉が支える家族生活〜 |
2. | 父親の感じる子育て環境の課題と要望 |
3. | 母親の孤立と情報不足 |
4. | 医療的ケアが必要でも受け入れてほしい〜親子ともに充実した休暇のために〜 |
5. | 障害児学童で出会った人・活動によって育てられた力 |
6. | 一人親家庭の苦労〜経済的な面だけでなく肉体的・精神的苦労がある〜 |
7. | 1ヶ月5万円の出費〜共働きの家庭の経済的負担の大きさ〜 |
8. | さまざまな葛藤を乗り越え、がんばっているお母さん |
9. | 障害児の放課後調査を終えて〜子育ての負担を軽くするために〜 |
10. | 子どもの今後の制度・サービスの充実を考える |
11. | 制度・サービスの充実を願う親たちの声 |
12. | 調査を通して学んだこと〜親の要望を声にしていくことの重要性〜 |
13. | 子ども本人と家族の要望にあったサービスの充実を |
■第VI章 | ボランティア活動における学生の学びと成長―調査C「障害児の放課後・休日保障活動に関わる学生の意識調査」― |
はじめに | |
1. | 活動参加者のプロフィール |
2. | 放課後活動での学びと成長 |
3. | 障害児の放課後・休日保障活動についての活動者の考え |
4. | 大学生とボランティア活動 |
■コラム | |
一刻も早い障害児の放課後・休日保障を医療的配慮が必要な子どもがいても、安心して家族で生活したいあたりまえの生活が保障される地域に成長、発達を支える放課後、休日について |