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第4回CEHSOC定例研究会

「生協組合員による地域福祉への「参加」
〜ワーカーズコレクティブおよびNPO支援を通して〜」

本郷靖子氏
(アズナチュラル協同研究所所長)
大家けい子氏
(企業組合キッチンとまと(ワーカーズコレクティブ)職員)

2006年5月19日(於立命館大学衣笠キャンパス 創思館4F 407号)

2006年5月19日にCEHSOC定例研究会の第4回目が開催されました。報告者はアズナチュラル協同研究所の本郷靖子さんと企業組合キッチンとまと(ワーカーズコレクティブ)の大家けい子さんです。生協組合員による社会活動は1980年代に台頭して以降、いまもなお注目を浴びています。地域福祉活動の現状、そして組織運営における課題について、報告していただきました。

参加レポート

生協の組合員活動をめぐる「参加」を考えるにあたって、パルシステムグループと生活クラブ生協をとりあげ、その取り組みについての報告が行われた。まずパルシステムグループについては、グループの全体像とこれまでの事業展開の流れや理念、そして今後のビジョンなどの紹介があった。「21世紀型生協」の実現に向けて、ひとりひとりの組合員の暮らしに対応できる事業運営システムの構築や、地域の人々がネットワークを形成していける地域密着型の事業の展開などが、ポイントとして挙げられた。これらを実践していくにあたっての組合員のあり方や、生協と行政・地域・個人との関わりについて、各生協での具体的な事例を用いて説明された。次に生活クラブ生協の事例では、ワーカーズ・コレクティブをとりあげて、その仕事と社会的目的について紹介された。事業の概要や具体的な取り組み内容の紹介、そして事例調査結果の発表が行われた。ワーカーズ・コレクティブの事業では、地域での人と人との関わりを通して、地域全体について、また個人の働き方・生き方について考え、社会づくりを行っていくことを目的としている。事例調査結果からは、今後の課題も挙げられた。このように現在の具体的な取り組みを挙げることで、生協や地域、個人のあり方についての検証が行われた。

(文責:立命館大学産業社会学部 谷本千春)

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