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研究会などの催し
 
 

第1回CEHSOC定例研究会

「病院探検隊の実践から〜病院の運営のあり方についてみえるもの」

山口育子氏
(NPO法人ささえあい医療人権センターCOML事務局長)


2005年12月9日(於京都私学会館)

第1回CEHSOC定例研究会2005年12月9日にCEHSOC定例研究会の第1回目が開催されました。報告者は「ささえあい医療人権センターCOML」の山口育子さんです。COMLは医療を消費者の目でとらえ,患者の主体的な医療への参加を呼びかけて1990年から活動をしているNPOです。今回は「病院探検隊」というCOML独自の病院評価(点検)活動についてお話ししていただきました。

 

参加レポート

報告では、約60枚の写真を用いてCOMLの行っている病院探検の評価の視点について非常に分かりやすく紹介していただいた。例えば診察室でのプライバシーや、ナースに笑顔があるか、院内の表示は分かりやすいか、待ち時間への対応など、病院の日常業務の中で見落とされがちなソフト面への指摘が公的な第三者評価機関には盛り込まれていない患者の視点特有のものであると感じた。また単なる評価・批判ではなくその後のフィードバックを含め、「ここの病院に良くなって欲しい」というCOMLの一貫したスタンスとそのためのコミュニケーションスキルに感服した。報告後は参加者から意見や質問が挙げられ、短い時間であったが充実した議論となった。その中で触れられた、相談内容の多様化や消費者側の医療への過度な期待という最近の傾向については今後深く見ていきたいテーマであった。

(文責:立命館大学大学院社会学研究科 清水誓子)

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