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研究会などの催し
 
 

シンポジウム

「男が介護するということ−介護社会のこれから−」

【第一部】男性介護者全国調査報告
斎藤真緒(本学産業社会学部助教授)

【第二部】基調報告
太田貞司氏(神奈川県立保健福祉大学)
望月祐子氏(「シルバーバックの会」代表)

【第三部】パネルディスカッション「男性介護者支援の課題」
コーディネーター 津止正敏(本学産業社会学部教授)

2007年3月18日(於立命館大学創思館カンファレンスルーム)

2007年3月18日に「男性介護研究会」主催による、家族を介護する男性の実態と支援策を探るシンポジウム「男が介護するということ〜介護社会のこれから」が開催されました。男性介護研究会は2005年度より「男性介護に関わるエンパワメント・プログラムの開発研究」に取り組んでおり、男性介護にかかわる諸問題や支援のあり方を検討してきました。今回は、その研究成果の報告と今後の研究課題の検討を中心として進められました。

参加レポート
まず、日本生活協同組合連合会医療部会との共同で実施した「男性介護者に関する全国調査」の報告が、本学産業社会学部齋藤真緒助教授によって行われました。続いて、東京都荒川区での男性介護者支援の取り組みの経験や、北欧における家族介護者支援についての事例報告が、神奈川県立保健福祉大学の太田貞司教授によって行われました。次に、男性介護者や専門職らでつくる「シルバーバックの会」代表の望月祐子さんの男性介護者支援の実践報告が行われました。さらに、男性介護当事者の梅田四郎さんが、介護体験報告を行い介護生活の苦労や工夫を語りました。

報告者らによるパネルディスカッションでは、パネリストと参加者との意見交換が行われ、男性介護者支援についての方向性をともに考えました。

男性介護研究会代表の津止正敏教授は、討議のまとめにあたって、「男性介護者は実態そのものがわかりにくいが、男性介護の光と影の部分両方を捉えることが大事であり、それを捉えることによって日本の介護問題がクリアになることがわかる。男性介護の問題は深刻ではあるが、介護制度を動かしていく原動力となるとともに、働き方や地域の暮らし方の変革の提起となる。それらの問題をくぐりぬけることが課題である」と述べました。

(文責:立命館大学大学院社会学研究科 秋田範子)


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