生産的環境を規定する認知基盤の解明

代表者: 服部雅史 (総合心理学部 教授 )研究期間: 2014/07 - 2016/03

多様な人々が正統的参加者として積極的に参加したいと思うような生産的な社会環境を構築するには,どうしたらよいであろうか。たとえば,生産の場における「ノイズ」は,通常は妨害的要因となるが,場合によっては作業効率を上げる可能性がある。特に,まったく新しい発想が必要な場合や,斬新な芸術的アイデアが望まれる場合には,作業に集中しすぎないことがむしろ効果的であることが示唆されている。また,ポジティブな感情は,環境からの情報を取り込みやすくすることが示唆されており,よいアイデアの生成を助けることが期待できるが,同時に,悪いアイデアに引きずられやすくなる危険性もある。このように,特定の要因が有効になる場合と有害になる場合があることから,他の要因との関係を明確にして詳細に検討していくことが重要である。本研究プロジェクトでは,そのような複雑な認知基盤を明らかにし,解明された基礎的知見を創造的活動の現場における具体的提言につなげていくことを目指す。

参加研究者

実績等

論文

  • Hattori, M., Sloman, S. A., & Orita, R. (2013). Effects of subliminal hints on insight problem solving. Psychonomic Bulletin & Review, 20, 790-797. doi: 10.3758/s13423-013-0389-0

学会発表

総論

  • 服部雅史・鈴木宏昭 (2012). ワークショップ:「高次認知処理の自動性とコントロール」 日本認知科学会第29回大会 仙台国際センター 12月15日
  • 服部雅史 (2013). サブリミナル問題解決:認知の二重性とその相互作用 第7回内部観測研究会 理化学研究所和光キャンパス脳科学総合研究センター 3月2日
  • Hattori, M. (2014). Subliminal problem solving: Dual process of cognition and their interaction. The 2nd New Paradigm Psychology of Reasoning Conference. École Pratique des Hautes Études, Paris, France. June 5.

潜在ヒントの有効性

  • Hattori, M., & Orita, R. (2012). Effects of subliminal priming on insight problem solving(洞察問題解決への閾下プライミング効果) 日本心理学会第76回大会 専修大学 9月13日

Orita, R., & Hattori, M. (2012). Effects of supraliminal and subliminal hint priming on insight problem solving. The 34th Annual Meeting of the Cognitive Science Society. Sapporo, Japan. August 3.

認知的負荷の逆説的促進効果(負荷が解決を促進する)

  • 服部雅史・織田涼 (2013). 認知的負荷が洞察をもたらすとき:洞察問題解決におけるプライミングと二重課題の効果 日本心理学会第77回大会 札幌コンベンションセンター 9月21日
  • Orita, R., & Hattori, M. (2013). Unrecognized hints facilitate insight problem solving performance under dual task load. The 9th International Conference on Cognitive Science. Kuching, Sarawak, Malaysia. August 28.

意識的コントロールの逆説的抑制効果(意識的過程が情報を遮断する)

  • 服部雅史・織田涼 (2011). 潜在ヒントによる洞察とメタ認知による妨害効果 日本認知心理学会第9回大会 学習院大学 5月28日
  • Hattori, M., Sloman, S. A., & Orita, R. (2012). Effects of unrecognized hints and metacognitive control in insight problem solving. The 30th International Congress of Psychology. Cape Town, South Africa. July 26.
  • 服部雅史・織田涼 (2014). 無意識的情報利用と意識的コントロール 日本認知心理学会第12回大会 仙台国際センター 6月29日

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