【開催報告】人間科学研究所年次総会 兼 私立大学戦略的研究基盤形成支援事業公開研究会「インクルーシブ社会に向けた支援の<学=実>連環型研究」キックオフミーティングを開催いたしました。

当日の様子

 2014年1月25日(土)、立命館大学創思館カンファレンスルームにて、人間科学研究所年次総会が開催されました。この会議は、今年度立ち上げた全所的プロジェクト「インクルーシブ社会に向けた支援の<学=実>連環型研究」(略称 TransIS)プロジェクトのキックオフミーティングとしても位置付けられています。同プロジェクトは、文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業に採択され、インクルーシブ社会に向けた総合的な対人支援の為の実践的研究を遂行する研究拠点を目指しております。

第1部 ポスターセッション

来場者に説明をするポスター発表者 第1部として、同プロジェクト参加研究者と、2013年度人間科学研究所萌芽的プロジェクト研究助成プログラムの採択者による、ポスターセッションが行われました。さまざまな、対人支援に関わる多様な研究成果を報告する14のポスターが会場を囲むように掲示され、ポスターの内容について来場者と報告者の質疑応答が活発になされました。会場では、第2部の招待講演者ハルク・ソイダン教授も参加され、英語で研究内容を議論する姿もみられました。なお、各発表の抄録については、以下からご覧いただけます。

抄録一覧のダウンロード(PDF:1.79MB)

第2部 基調講演「対人支援におけるエビデンスに基づく実践」

講演をするソイダン教授

 第2部は、この日のために南カリフォルニア大学ソーシャルワーク学院から招聘したハルク・ソイダン教授(Haluk Soydan)に、「対人支援におけるエビデンスに基づく実践」("Evidence-based Practice in Human Services")と題して基調講演をしていただきました。キャンベル共同計画の創設にも参加され、この分野の先駆者であり、権威者でもあるソイダン教授は、対人支援においてエビデンスをもとづく実践(EBP)が重視されてきた理由、その理解と普及の手段等について、ご自身が関わってこられたスウェーデン、カリフォルニアの経験をふまえながら述べられました。講演に熱が入り、予定していた時間を超え、90分を超えるものとなりました。講演は同時通訳にて行われました。
 なお、ソイダン教授は数日京都に滞在され、1月27日には本学で開催された研究セミナーにおいて、より具体的なエビデンスの普及法について、特にエビデンスに関わる情報を分析・普及するクリアリング・ハウス(clearinghouse)のあり方について、ご自身が関わっていらっしゃる南カリフォルニア子ども福祉実践エビデンス・クリアリングハウス(California Evidence-Based Clearinghouse for Child Welfare, CEBC)を例にとりながら、述べていただきました。

第3部 パネルディスカッション 「インクルーシブ社会に向けた支援の<学=実>連環型研究を展望する」

各チームリーダーからの報告左から土田宣明教授、中村正教授、稲葉光行教授、ソイダン教授、松田亮三教授、谷晋二教授、小泉義之教授
 研究交流タイムを兼ねたティーブレイクを挟み、第3部では「インクルーシブ社会に向けた支援の<学=実>連環型研究」のチームリーダーが、「インクルーシブ社会に向けた支援の<学=実>連環型研究を展望する」というテーマでパネルディスカッションを行いました。
 はじめにプロジェクトリーダーの稲葉光行教授から、「インクルーシブ社会」とは何かの説明、プロジェクトの構成の紹介があり、その後、各チームのリーダーが順に報告を行いました。各報告は、研究の方法論、インクルーシブ社会に向けた支援の様々なあり方(予見的支援、伴走的支援、修復的支援)、プロジェクト全体に関わる基礎研究など多岐に渡り、本プロジェクトが様々な分野の研究者の結集であることを示すものとなりました。
 なお、パネルディスカッションの内容について、フロアから熱心に聴いてくださったソイダン教授から、大変豊かなまた興味のあるプロジェクトであり、今後特にどう具体化するか期待したいという点についてコメントがありました。
 

 本シンポジウムは、文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「インクルーシブ社会に向けた支援の<学=実>連環型研究」プロジェクトの一環として行われたものです。本シンポジウムのような研究所イベントのご案内は、当HP上で行っているほか、当研究所メールマガジンでも配信しております。メールマガジンへは以下のページからご登録できますので、興味のある方はぜひご登録ください。
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