【お知らせ&開催報告】「高齢者プロジェクト」の終了について&終了パーティの様子

  終了パーティの様子
 地域高齢者を対象として、15年間にわたり認知リハビリテーションの活動を行ってきた立命館大学人間科学研究所「高齢者プロジェクト」は、2015年度の活動を最後に幕を閉じました。そのお別れの会として、終了パ―テイ「一期一会」の会が、2016年3月12日(土)、京都市中京区にあるフォーチュンガーデン京都で行われました。

 「高齢者プロジェクト」は、人間科学研究所の中でも長い歴史を持つ研究プロジェクトの1つで、2001年に文学部心理学科(当時)の教員3 人(吉田甫、大川一郎、土田宣明)の発案で始まり、それから15 年間という長きにわたって活発な活動を展開してきました。
 活動の中核は、後で学習療法と呼ばれることになる「音読と計算」という課題を主な柱とした活動です。2006年には、立命館大学の中で地域の高齢者を対象にして、外来的に大学に通っていただきながら活動を展開することになりました。さらに翌年からは、市役所と協同して、地域での活動に活動が広がり、現在でも高齢者施設、立命館大学、地域での活動は、休むことなく継続されてきました。
 大学、人間科学研究所、京都市北区役所、左京区役所、病院、地域の諸団体など、さまざまな幅広い組織との連携・支援のもと、15年という歴史を紡いできた研究プロジェクトです。

 2013年度から2015年度にかけては、私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「インクルーシブ社会に向けた支援の<学=実>連環型研究」予見的支援チームの活動として研究を行いました。

[url=/publications/read/id/115]『インクルーシブ社会研究』第9号[/url]

 これらの研究・実践の成果は、学術誌『インクルーシブ社会研究』第9号「いくつになっても人は成長する -高齢者プロジェクト15年の軌跡-」(吉田甫ほか著・人間科学研究所発行)にまとめられています。また、プロジェクト関係者が登壇したシンポジウムの記録として、『インクルーシブ社会研究』第8号、『インクルーシブ社会研究』第15号にも、写真と共に講演録が掲載されています。

 立命館大学文学部心理学専攻が、その60年の歴史を引き継ぎ大阪いばらきキャンパスに新設される総合心理学部へ発展することに伴い、衣笠キャンパスで行われてきた「高齢者プロジェクト」の活動は幕を閉じることとなりました。
 2016年2月には、最後の修了生となる57名の地域の高齢者に修了証を授与し、これでこれまでの修了生は合計711名を数えることとなりました。

 2016年3月12日(土)に「一期一会」の会と称して行われた終了パーティでは、総勢100名が集まり、これまでを振りかえって、思い出話に花を咲かせました。フォーチュンガーデン京都の会場のゴージャスな雰囲気の中で、美味しい料理を頂きながら、和やかな時間を過ごしました。
 パーティの参加者は、大学教授から一般市民まで、以下に挙げるように多様な方々が参加しました。

  • 他大学教授・人間科学研究所客員研究員はじめ学術界の方々
  • 連携を続けてきた北区/左京区地域介護予防推進センターの方々など行政関係者
  • 活動場所ともなっていた養護老人ホーム市原寮の関係者
  • 今年の学習者や、過年度に修了されたOB/OGに当たる地域の高齢者
  • 活動を支えてくださった地域サポータ、学生サポータ(卒業生含む)の方々

 この活動は、研究・実践活動という性格のみならず、本学の学生が「インターンシップ」として活動運営に参画するという、教育的効果も大いに発揮されてきました。本学部の父母教育講演会から、文学部長優秀賞を毎年受賞してきた実績もあります。会場には、元インターンシップ生としてプロジェクトに関わった卒業生の姿も見られ、社会人になった彼や彼女の姿を頼もしげに見守る出席者の姿がありました。

 さて、前述の『インクルーシブ社会研究』第9号にて詳述されておりますが、15年に渡るこのプロジェクトの活動は、本学の教員が主導こそすれ、その活動の中核を担っていたのはむしろ「運営委員」の面々でした。人間科学研究所客員研究員でもある石川眞理子・坂口佳江・高橋伸子(五十音順)はじめ、2015年度は7名が運営委員として活動を支えました。
 パーティ参加者の多様さと合わせ、こうした運営委員の存在は、当プロジェクトの活動が、大学以外の関係者と密接に連携してこそ成立してきたものであることを如実に物語っているといえるでしょう。

 「高齢者プロジェクト」の活動は終了しましたが、認知リハビリテーションや対人援助分野における人間科学研究所と地域の接点がなくなるわけではありません。修了生が主となる「創生の会」は、同窓会的意味合いをも持ちながらこれからも続きます。活動を主導してきた研究者や、運営委員の一部は引き続き本学に籍を持ち研究活動等を続けます。また、認知リハビリテーションに限らず、人間科学研究所では対人援助分野の研究・実践活動を推進しております。地域、行政、学術関係者、メディア、学生の方々など、もし興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、まずは人間科学研究所事務局までお問合せください。

お問合せ先

立命館大学人間科学研究所 事務局

〒603-8577 京都市北区等持院北町56-1
TEL: 075-465-8358   FAX: 075-465-8245
E-mail: ningen[a]st.ritsumei.ac.jp
※ [a]を@に変えてください。

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