セミナー
■セミナー名 第5回「東アジア発達障害児の治療教育プログラム開発に関するセミナー」
■開催期間 平成22年5月31日~平成22年6月3日(4日間)
■開催地 中国、上海市、復旦大学
■日本側責任者 荒木 穂積( 立命館大学産業社会学部・教授 )
【セミナーの概要】 終了しました
第5回セミナー(上海市、復旦大学)は中国で開催を予定している2回のセミナーのうちの最初のセミナーである(本事業通算5回目)。今回のセミナーは1つのセミナーと1つのワークショップで構成される。
セミナーは、中国での発達障害児研究の実情把握と交流およびこの間取り組んできた国際共同研究の中間報告の2つのパートからなっている。パート1では、上海市および北京市で実際に取り組まれている発達障害児への支援および個別指導計画作成についての理論と実際について報告を受け研究交流する。パート2では、親のニーズ調査(本調査)の中間報告を受け検討する。
また、セミナーの他にワークショップを開催する。ワークショップは2つパートで構成される。ワークショップⅠでは、国際共同研究「発達障害児の親支援のための調査」(3ヵ国の先行研究)の報告書の作成および研究成果の公表について協議する。また、調査研究と発展させるためにインタビューによる聞き取り調査を行うがその研究方法の提案をおこなう(日本が予備調査結果を報告する)。ワークショップⅡでは、上海市で取り組まれている治療教育プログラムおよび学校教育の実情視察を中心に研究交流をすすめる。
なお、次回セミナー(通算6回目)を2010年11月3日~6日に南京市(南京師範大学)で開催する計画である。

【公開企画】
・2010年5月31日(月)9:00~16:30 >>> 詳細はこちら

【期待される成果】
第5回セミナーの成果として期待できることは、
第1は、国際共同研究「発達障害児の親支援のための調査」(3ヵ国の先行研究)本調査の結果をうけて、3ヵ国間の国際比較研究へとすすむことが期待できる。
第2は、蘇州大学および復旦大学の協力をえて、上海市およびその周辺地域の「発達障害児の早期発見・早期対応プログラム開発」の実情に関する研究交流、「発達障害児の個別指導計画(IEP)の作成のための理論と実際」についての実情に関する研究交流を行い、中国での社会的、教育的実情についての理解を深めることが期待できる。また、北京星星雨教育研究所での取り組みを紹介してもらい、現在の中国における発達障害児の治療教育プログラムの開発状況の理解がすすむことが期待できる。
第3は、国際共同研究の研究方法論の交流およびネットワークづくりが促進されることが期待できる。最終年度にあたる今年度は国内・国外での研究成果の発表機会について議論し、学会への発表や論文の投稿を検討していく。これらによってセミナーに参加する大学院生や若手研究者を中心にネットワーク形成がすすむことが期待できる。