子どもチーム



子どもプロジェクトは、学校園、家庭、地域などにおいて、子どもの育ちに関わる共同のあり方と発達支援のあり方を研究テーマとしてきた。具体的には、次の四つのサブ・プロジェクトによる研究を継続している。(1)「育ち合い部会」(高木和子ほか):生涯発達の一環として、「育ち合い」をテーマに。保育園児の集団での砂場遊びの観察を通した研究。山形市の「子育て支援の運営参加者」における大人の発達研究の継続。(2)「思春期部会」(高垣忠一郎・春日井敏之ほか):不登校やひきこもりの子どもとその家族・教師への援助、及び思春期の自己形成と発達支援をテーマに。附属中高や単位制高校におけるチーム会議による事例検討会を通した研究。福祉現場や学校現場の教職員などとの共同研究の継続。(3)「児童虐待・児童養護部会」(櫻谷眞理子ほか):虐待された子どもへのケアに関する検討をテーマに。児童養護施設の事例検討会への参加を通した分析と自立支援のあり方の研究。カナダ、イギリスにおける虐待問題への対応の研究の継続。(4)「関わりに難しさを抱える子どもの部会」(荒木穂積ほか):高機能自閉症、及びアスペルガー症候群の子どもへの療育プログラムの開発をテーマに。「あひるくらぶ」をフィールドとして、幼児グループと児童グループを対象にした研究。エール大学における高機能自閉症、及びアスペルガー症候群に関する研究の検討と紹介などである。なお、隔月に例会を開き、報告に基づき共同研究を行っている。