えっせい

「えっせい」(~2010年度)一覧へ

より
「「馴化」の功罪」

筆者: 服部 雅史   執筆: 2004年 月

文学部助教授[br]服部 雅史早いもので,学外研究のためにイギリス(ウェールズ)のカーディフという街に来てから6ヶ月近くが経過した.

外国では,しばしばわからないことやおかしなことに遭遇する.初めての国ならもちろんであるが,そうでなくても,旅行での滞在と生活するのとではだいぶ様子が違ってくる.思えば,生活を始めた頃はわからないことばかりであった.

しかし,いちいち追求しても疲れるし,フラストレーションもたまるので,いずれわかるだろうくらいに思って適当に放っておくのがよい.大半は時間とともに解 消されていくものである.しかし同時に,当初何が問題になっていたのかということも,時間とともに記憶から消えていってしまう!

気の利いたエッセイを書く人は,そういった小さな「事件」を見逃さない才能を持っているのだろう.その点,私などは,そもそも記憶力が極めて悪いし,忘れないでおこうという努力もしない.だから,ある日突然エッセイを書けと言われると,はたと困ってしまうのである.

こういう人間には,ときどき脱馴化(!?) が必要なのだろうか.

一覧に戻る

バナーエリア

刊行物

立命館人間科学研究(刊行物)

おすすめ

facebook 立命館大学人間科学研究所メールマガジン登録

リンク

対人援助学会(ASHS:Japanese Association of Science for Human Services) 立命館大学生存学研究センター
サイトポリシー | 個人情報保護について | サイトマップ | お問合せ | 参加研究者ページ
アクセシビリティ方針