えっせい

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より
「ドライヴと地図の楽しみ」

筆者: 高木和子   執筆: 2004年 月

ドライヴマップをもって気ままに車を走らせるのが好きである。山形時代はJAFの道路地図を愛用していた。地方版は1/80000で、地形図をもとにしてあり、ページのつなぎ目に工夫があるのが楽しかった。

京都にきてから関西版を購入したが、このサイズでは都市間の移動のための情報に乏しい恨みがあった。そこで今回は昭文社の最新情報入りのものを使ってみることにした。法隆寺までR168を経由していき、県道5と14をつないで桜井まで出るのにこの地図は重宝した。県道番号だけでなく交差点の名前がはいっている。桜井からR165を東にむかっていたとき、R166をとると大宇陀町へでることに気付いた。心引かれる地名であったことと地域図があったことで訪れてみることにした。

大宇陀町は、戦国時代までは城下町として栄え、江戸時代にはこの地域の産業の中心地であったという。大きな商家などの古い町並みの残る美しい街であった。 隣の菟田野町には、菟田野水分神社がまつられていた。山奥の産業は宇陀川水運によったものだと聞いた。大阪への荷物の積み出し場の跡もあった。

帰途にむけてナビをしていた妹が、宇陀川は大和川に入るのではないといいだした。月ヶ瀬ダムのある名張川に注いで木津川になるという。大宇陀町に入るまで にちょっとした峠をこえたので、あれが分水嶺だったのかと納得はしたのだが、宇陀川が注ぐ木津川の流れに興味がわいた。

家に帰りついてから、JAFの地図を広げて木津川の流域をたどってみた。この大河は、三重県の上野で柘植川や服部川と合流し、月ヶ瀬口のあたりで名張川と 合流して西に向かい木津町に至っている。宇陀川は室生ダムを抜け、赤目の瀧川の水を取り込んで名張市の近郊で名張川に注いでいる。三重県の西部の水と奈良 県の東部の水は淀川へと流れ込んでいたのである。地図には榛原に水分神社、都祁村に都祁水分神社が書き込んであった。奈良県の中でこの神社があるあたりが 分水嶺になっているのである。

今回のドライヴでは、地図から外れたところだったので知らずに東海自然遊歩道に入って笠置寺にたどり着くというハップニングもあった。いろいろな特徴をもつドライヴマップとの楽しいつきあいを続けていきたい。

文学部心理学科教授 高木和子

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