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「鹿児島での高齢者・事例検討会のこと」

筆者: 大川 一郎   執筆: 2005年 月

文学部 教授[br]大川一郎鹿児島で老人施設の仲間と 高齢者・事例検討会を始めて3年になります。きっかけは、立ち上げ(1994年)の頃からかかわっている日本老年行動科学会の全国大会が2002年に鹿児島で開催されたことです。この学会は、高齢者にかかわる研究と心理的観点からの事例検討を2つの柱にしていて、「ケアと研究の出会いの場」のキャッチフレーズのもと研究畑と実践畑で活躍する人たちが密に関係し合っているユニークな学会です。私の出身が鹿児島であることもあって、そのお手伝いを企画の段階から、大会終了までさせてもらいました。

大会の手伝いをしていく中で、まず、鹿児島の方々の人間関係の強さに驚かされました。その人間関係は、施設内にとどまらず、違う施設、しかも、地理的にかなり離れている(車で2,3時間かかる)施設でも、その職員同士がお互いに仲良くつながっているのです。これらの人間関係が原動力となって、鹿児島大会は無事、終了しました。

ちなみに、この鹿児島大会の評判は、なかなかのものでしたし、この時の懇親会は、今もって、語りぐさになっています。一隻の船をチャーターし、錦江湾で船上パーティを行ったのです。夜の海を眺めながら、焼酎を酌み交わし、踊りを踊り、くじびきをし(一等賞は、森伊蔵でした)、また、水上花火もあがるという、実に贅沢なものでした。

この大会をきっかけに、学会の鹿児島支部の前田義博支部長(特別養護老人ホーム寿康園園長)のよびかけで、鹿児島県下の老人施設スタッフ(施設長、相談員、ケアワーカー、看護師等)の方々と定期的に事例検討会をおこなうことになりました。私自身は、アドバイザー兼スーパーバイザー的な立場でずっと関わってきています。

第1回目の検討会は、2002年11月16日に行いました。このときは、「高齢者の心理的理解と援助」というテーマでレクチャーをおこない、まず、対象者に対しての心理的理解はどのようなものか、その理解にもとづきどのような援助をおこなっていったらいいのかということについて話をしました。これ以降、2005年10月18日までに17回を数えていますので、ほぼ2〜3ヶ月に1回の割で会を開いていることになります。参加者は、回によって異なりますが、30人〜70人くらいが今までのところです。

これまでの事例検討会の内容についてアップしていますので、みていただければ幸いです。当初は、午後からの半日(3時間)だったのが、現在は1日(午前3時間、午後3時間)、みっちりとやるというように変わっていっています。レクチヤーは、私だけでなく、他の研究者も講師として遠方より来て、話をしてくれています。ケアにかかわるいろいろな領域の先端の話も聞けますので、皆さんに喜んでもらっています。事例検討会についても、やっていく中で毎回のように反省会をおこない、適宜、修正を加え、現在のような形になっています(事例検討会の進め方について、最新版をアップしていますので、関心ある方は覗いてみてください)。

さて、鹿児島での事例検討会の大きな楽しみの一つが、終了後の懇親会です。事例検討会で出なかった意見が、がんがんと交わされますし、ケアにかかわる情報交換、施設の利用者の様子などが隠すことなく話されます。ここでの話は、本当に参考になることが多いです。この懇親会は、もちろん1次会で終わることはなく、有志で天文館へ出て、2次会、3次会と続いていきます。これまでこの検討会が続いているのは、また、これからも続くであろうのは、この天文館での飲み会を通じた鹿児島の仲間との交流が大きいと思っています。

ちなみに、この事例検討会の情報は、高齢者プロジェクトの活動のひとつとして、人間科学研究所のバックアップの元、ホームページに適宜アップされています。もし、関心のある方がいましたら、ちょっと遠いですが、観光と焼酎・薩摩料理の体験を兼ねて鹿児島の事例検討会に参加してみませんか。大歓迎いたします。最近、ちらほらと、遠方(北九州、京都、東京など)からの参加者も来られるようになってきています。

来年の2月には、鹿児島の仲間と青森の仲間とで、合同の事例検討会を雪の青森で開催しようと計画中です。こちらの方も関心ありましたら、是非、ご参会ください。

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