えっせい

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より
「知能指数」

筆者: サトウタツヤ   執筆: 2004年 月

文学部心理学科 助教授[br]サトウタツヤ あるテレビ番組製作会社から電話がきた。2003/01/08)

 知能指数が分かるパズルというのがあるのでそれを番組で使ってみたい。タレントさんにやってもらって出てきた結果を解釈するために知能指数について聞きたい、ということだった。

 何で私に?と尋ねると、文部科学省の研究者検索サイトで検索したということであった。昔のこととはいえ『知能指数』という本を出したのは事実であるから、ちょっと話を聞いてみることにした。

 テレビ製作会社氏が知りたいのは「日本人の平均知能指数はいくつか」ということであった。これに付随して、あるサイトで「日本人の知能指数の平均は115と書いてあったがこれはホントか」という質問もあった。

 さて、この問いに対する答えは簡単なものである。

 知能指数の平均は常に100です。

 というのがそれである。

 細かいことは省くが、知能検査というのは平均が 100になるように作られているのだから、これ以外はあり得ない。したがって、「日本人の知能指数の平均は115」というのは正しくないことになる。こう いう記述は「意味もない自国民の優位性」を作り出している。そういうのはダメ、というと、「そのHPには確かに日本人は優秀だと書いてありました」との答 え。「それは何かゆがんでるよ」と指摘を加えた。

 テレビ製作会社氏は、私の説明を聞くと「おいそがしいところすみません」「不勉強ですみません」と言いながら、しかし、つまらなそうに会話を終えた。

テレビに対してイジワルをしているわけではないけど、つまらない答えしか言いようがないよ、と思いながら、私も電話をおいた。

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