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発達障害児・家族プロジェクトより
「発達障害を持つ子どもとその家族のための支援の模索」

筆者: 竹内謙彰 (産業社会学部・教授 )   執筆: 2013年 1月

プロジェクトの概要

 発達障害児・家族プロジェクトの研究チームは、関わりに難しさを抱える子どもならびに家族の抱える困難に関わって,その具体的なニーズと支援のあり方を,発達支援の視点から捉えて実践的な研究を行うことを企図して発足したプロジェクトである。フィールドは、学校、家庭、地域、専門機関などに及び,また,中国やベトナムなど諸外国の研究グループとの交流も位置づけている。本プロジェクトでは,主として,関わりに困難のある子ども(幼児,児童,青年を含む)の療育活動を通じた支援プログラムの開発,特別なニーズを抱える子どもとその家族に対するニーズ調査(これには,国際共同研究も関連している),発達障害児の早期発見と早期対応に関する研究,発達障害児・者の生涯発達を見越した支援に関する研究などに取り組んでいる。

今年度の取り組みから

 研究チームは,幼児期から児童期を経て思春期に至る高機能自閉症・アスペルガー症候群の子どもたちに対する発達支援のための療育プログラムの開発を行うことをめざして,今年度も遊びを中心にすえた療育活動を継続してきた。その成果を,2013年3月に開催される発達心理学会で,「自閉症スペクトラム児の遊びと集団活動を援助する療育プログラム開発」と題し年齢群ごとに分かれた3つのグループからそれぞれ報告を行う予定である。またそれと並行して,発達障害児とその家族のニーズに関する日本・中国・ベトナムとの3カ国調査研究を継続してきた。今年度は,発達障害児を抱える個々の親の思いにアプローチする手法(ライフ・ライン・メソッド)を用いた中国での研究成果を,同じく3月の発達心理学会で報告予定である。さらに,3か国調査で得られた知見に関する補足的なまとめについても行うことを検討している。

新たな取り組みの展望

 研究チームではまた,発達障害を持つ子どもたちの早期発見のためのツールとして,発達段階の特徴に依拠したチェックリストの開発を企図している。すでに,試行的には研究を始めているが,今後,データの蓄積を進め,コレスポンデンス分析などの多変量解析の手法も取り入れながら,実証的な根拠を持ったチェックリストの完成をめざした研究を展開していきたいと考えている。

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