所長あいさつ

 人間科学研究所は、ひろく人間と社会に関わる総合的・学際的研究を行うことを目的として2000年に立命館大学に設立された研究所です。学部や研究科を超えて、学内外の研究者、大学院生、学部生、中学・高校の教諭、福祉専門職などが参加する多くの研究プロジェクトをすすめています。
 当研究所は、1990年に設立された「教育科学研究所」を前身とし、2000年より「対人援助」(Human Service)に関する研究と実践を中核的課題とし、基礎と応用、実験と実践、そして心理・教育・社会・福祉といった既存学範(ディシプリン)の垣根を超え、様々な地域とそして実践者と連携しながらその活動を展開してきました。
 当研究所では各種の研究プロジェクトのプラットフォームを与える役割を果たしてきました。多国語による研究発信、学外者を査読者とする厳正な編集作業による研究誌『立命館人間科学研究』の発行、新しい理念に基づく「人を対象とする研究倫理審査」のための組織・制度設計の提案、そして参加者や研究者を守る保険制度の提言などが挙げられます。
 2010年度からは、これまでの研究実績や人的ネットワークを活かした、文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「大学を模擬社会空間とした自立支援のための持続的対人援助モデルの構築」というプロジェクトを新たに開始いたしました。これは、大学を、地域社会における対人援助の方法や制度を先取りした先進的な社会実験の「場」と捉えなおし、教育方法をも含めた「アクティブ・シミュレーション」としての実践的研究を探求するものです。
 大規模な災害、生活の困難、介護、子育て、就労、紛争といったさまざまな場面で、人間と社会について総合的・学際的な研究を推進し、新しい知識を社会に提供していくことは、いっそう重要な課題となってきています。こうした課題に応えるため、現在研究所は中期計画を策定する作業を行っています。総合的・学際的研究を社会とつながりつつ推進していく、本研究所の研究プロジェクトや事業に対して、引き続きご理解・ご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
歴代研究所長
松田 亮三 (産社) 2011年~
望月 昭 (文) 2004年~2010年
佐藤 嘉一 (産社) 2002年~2003年
松田 隆夫 (文) 2001年
斉藤 稔正 (文) 2000年
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