(表) R RITSUMEIKAN 立命館大学人間科学研究所・立命館大学生存学研究センター主催 公開講座 シネマで学ぶ「人間と社会の現在」シリーズ4 生きがたさのなかで−子どもと希望− 司会:松原洋子(立命館大学大学院教授) 第11回 『ハッシュ!』 1月30日(土)  対談:橋口亮輔 監督×河口和也(広島修道大学教授) 第12回 『チョコラ!』 2月27日(土)  対談:小林茂 監督×林達雄(立命館大学特別招聘教授・アフリカ日本協議会代表) 第13回 『海とお月さまたち』 3月13日(土) 対談:土本基子(土本典昭監督夫人)×栗原彬(立命館大学特別招聘教授) 会場:立命館朱雀キャンパス5F大講義室(ホール) 参加費:¥800 立命館大学職員・学生 京都シネマ会員 ¥500 時間:13:00開場 13:30開演(16:30終了予定) 当日13:00よりチケットの販売を開始します(事前の受付及び整理券の配布はございません) *駐車場・駐輪場がございませんので、ご来場には公共交通機関をご利用下さい。 *満席の場合ご入場を制限させていただくこともございますのでご了承ください。 企画コーディネート:神谷雅子(京都シネマ代表、産業社会学部教授)/松原洋子(先端総合学術研究科教授)           中村正(応用人間科学研究科教授)/篠木涼(衣笠総合研究機構ポストドクトラルフェロー) 本企画は、文部科学省私立大学学術研究高度化推進事業オープン・リサーチ・センター整備事業「臨床人間科学の構築−対人援助のための人間環境研究」プロジェクトとグローバルCOEプログラム「生存学」創成拠点の研究成果です。 (裏) 「生きがたさのなかで−子どもと希望−」の開催にあたって  公開講座シネマで学ぶ「人間と社会の現在」は、フィルムアートに表象された「関係性の様態」の解読をとおして現代社会の不安と希望を照らし出す、「シネマエデュケーション」(シネエデュ)の試みです。人間と社会にとってのアートの創造性、触感性、破壊性を考えながら、「学問」の本来の姿である道楽としての結論のない対話を楽しみます。これまで家族的不安の諸相とそこからの再生(シリーズ1「家族と現在」)、加害といかに向き合うか(シリーズ2「『裁き』のそのあとで」)、家族や恋人たちが持つ「秘密」(シリーズ3「親密だから見えないこと」)をテーマに映画上映と対談を企画してきました。  シリーズ4のテーマは、ままならない生の現場からの「子どもに見出される希望」と「子どもが生きるための希望」です。「障老病異」と共に暮らす世界の現実を記述し、その新たな形を構想する「生存学」の視点から、3つの作品を選びました。『ハッシュ!』はゲイの男性カップルと子どもを産むため彼らに精子提供を依頼する女性との出会いを通して、家族や親密な人々との絆を見つめます。『チョコラ!』は、ケニアの地方都市のストリートで生き抜く子どもの圧倒的な存在感がスクリーンに弾けます。『海とお月さまたち』は「水俣」という言葉のでない水俣映画。不知火海の生きものたち、漁師、子どもたちのつながりが詩的に描かれます。映画上映後、監督はじめ製作関係者と研究者との対談を通して、作品とそのテーマを参加者とともに深く読み解きます。 1月30日(土) 『ハッシュ!』2001/日本/135分/シグロ/監督:橋口亮輔/出演:田辺誠一、 片岡礼子、高橋和也ほか ペットショップで働く直也は、気ままなゲイライフを送っており、周囲にゲイであることを隠しもしない。それに対して、土木研究所で働く勝裕は、自分がゲイであることを隠して生きている。優柔不断なため、同僚の女性・エミからの誘いを拒むことができないでいる。2人はやがて付き合うようになり、お互いの関係を深めていくが、そこに一人の女性・朝子が現れる。そのことで2人の安定した付き合いも揺らぎはじめる。 ・橋口亮輔(はしぐち りょうすけ)…1993年に第一回監督作品『二十才の微熱』を発表。1995年には『渚のシンドバッド』、2001年の『ハッシュ!』では第54回カンヌ国際映画祭において監督週間部門正式招待作品となり、高く評価された。2008年『ぐるりのこと。』を制作・公開した。 ・河口和也(かわぐち かずや)…広島修道大学人文学部社会学専攻教授。専門はゲイ研究、セクシュアリティ研究、社会学。主な著作『クィア・スタディーズ』(岩波書店)、『ゲイ・スタディーズ』(共著、青土社)、『グローバル・セックス』(共訳著、岩波書店)など。 2月27日(土) 『チョコラ!』2008/日本/94分/東風/監督:小林茂 東アフリカ、ケニア共和国、首都ナイロビから車で1時間。標高1500mにある人口10万人の地方都市・ティカ。この街のストリートで暮らす子どもたちは、鉄くずやプラスチックを拾い集めて生計を立て、夜の厳しい寒さや空腹を忘れるためにシンナーを吸う。そんな中でも彼らは仲間と出会い、助け合いながら生きていく。それぞれ人には言えない事情を抱えながら…。監督は、『阿賀に生きる』の名カメラマン・小林茂。 ・小林茂(こばやし しげる)…1954年新潟県生まれ。長岡高校・同志社大学法学部卒。砲丸投げ県高校記録を長く保持。「福祉」を問いつづける柳沢寿男監督の助監督を経て、ドキュメンタリー映画「阿賀に生きる」(1992年/佐藤真監督)の撮影により日本映画撮影監督協会第1回JSC賞受賞。 ・林達雄(はやし たつお)…衣笠総合研究機構特別招聘教授。専門は国際援助論。国立病院外科勤務を経て、NGO職員としてアフリカやアジアで海外協力活動に従事。ほっとけない世界のまずしさ代表委員としてホワイトバンド・キャンペーンの先頭に。主な著作『エイズとの闘い〜世界を変えた人々の声』(岩波ブックレット)など。 3月13日(土) 『海とお月さまたち』1980/日本/50分/日本記録映画研究所/監督:土本典昭 「水俣」シリーズのスピンアウトとして製作された児童向けの中篇。不知火海の変わらぬ豊穣さを示し、作品中に「水俣」の語は一切使われない。魚にもタコにも、それらを捕獲する人間と同じ尊厳を感じさせる撮り方が印象的。 ・土本典昭(つちもと のりあき)…。1928年12月8日岐阜県土岐市生まれ。1956年岩波製作所に契約者として映画の仕事に入る。「ある機関助士」の演出の後、フリーになる。「ドキュメント路上」「パルチザン前史」を経て70 年代より水俣映画の連作を製作し続ける。他の作品に「水俣一揆」「不知火海」「水俣ー患者さんとその世界」など。 ・栗原彬(くりはら あきら)…衣笠総合研究機構特別招聘教授。専門は政治社会学。認定NPO法人水俣フォーラム代表。日本ボランティア学会代表。水俣、高畠など市民社会の辺境から、共生の政治(学)を構想。主な著作『生存の現れの政治―水俣病という思想』(以文社)、『証言 水俣病』(編著、岩波新書)など。 お問い合せ先:立命館大学人間科学研究所 事務局 〒603-8577 京都市北区等持院北町56-1  TEL:075-465-8358 FAX:075-465-8245 E-mail:ningen@st.ritsumei.ac.jp  URL:http://www.ritsumeihuman.com/ 主催:立命館大学人間科学研究所 立命館大学生存学研究センター 共催:京都シネマ 協力:シグロ、東風